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三大友禅とは

京友禅
投稿日:2022.01.26
更新日:2022.03.12

三大友禅とは

京友禅」「加賀友禅」「東京友禅」これらの三つの友禅は合わせて三大友禅と呼ばれています。

友禅の生まれた背景は江戸時代の奢侈禁止令にあります。

贅沢な刺繍や絞り染めを禁止されていた時代に、宮崎友禅斎が扇などに描いた模様が流行しました。

その友禅模様は法による制限がない贅沢として、小袖などの衣装に用いられ世間に広まっていきました。

そうして広まった友禅模様が、その土地の風土や好みにより独自に進化して行ったのです。

三大友禅にはそれぞれの特色があります。

その違いを大まかに比べてみました。

京友禅

金箔を施した豪華な見た目と華やかな色合いが特徴的です。

模様には図案的なものが多く有職模様や琳派模様などの古典的で上品な模様が取り入れられています。

草花の模様にぼかしの技法が使われる場合は、中心をぼかし外側は薄い色使いになっています。

染めの行程にはそれぞれ専門の職人が付きすべてが分業で行われているので作家の作品は比較的少ないようです。

加賀友禅

加賀友禅

金沢を中心に制作される加賀友禅の始まりは、晩年金沢へ移り住んだ宮崎友禅斎により伝わったものが元になったと言われています。

金沢には梅染めという独特な染めの技法があり色絵紋の繊細な技法は加賀友禅の原点とも言われています。

加賀友禅は金箔や刺繍などの装飾を施さず染めのみで優雅で美しい友禅を造り出しています。

特徴的なのが虫食いなどの自然の細かで写実的な描写です。

また加賀五彩と呼ばれる色調を使い、京友禅に比べぼかしの技法が多様され、外側をぼかし中心に向かって色が薄くなる表現が多く見られます。

一つの作品を作家が手掛けるので、着物には個人の落款が見られます。

東京友禅

東京友禅

江戸時代中期ごろに参勤交代に訪れた大名が伴っていた染師や絵師が江戸へと移り住んだことで作られ始めたとされています。

釣り船・千鳥・葦などの風景模様を得意とした現代的な表現を使い、落ち着いた柄や渋い色合いが特徴です。

以前は染めの行程は分業で行われていたようですが、現在ではほとんどの作業が作家一人によって制作されています。

京友禅にも染めのみで作られたものなど例外的なものもありますが、基本的なことを知っていれば大丈夫です。

大事なのはそれぞれの友禅の特徴や雰囲気を知ることで、着ていくシーンに合わせて着物を選ぶときの目安にもなります。

ぜひお気に入りの友禅を見つけてくださいね。



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