金彩友禅の買取相場や価値を詳細に解説

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金彩友禅

金彩友禅
投稿日:2022.01.30
更新日:2022.03.12

金彩友禅(きんさいゆうぜん)

金銀箔・粉が鮮やかに柄に施された金彩友禅は見事な美しさです。

金彩友禅という語は割と最近にできた言葉で、金彩友禅の第一人者、和田光正さんによって広められました。

織物などに金彩装飾を施す技法はかつて印金と呼ばれ、中国唐の時代から日本に伝わったとされています。

平安時代の衣服には摺箔・押箔などの技法が見られ、桃山・江戸時代にはすでにその技術が確立されていました。

しかし盛んに行われていた金彩工芸は時代の風潮や移り変わりなどが原因で衰退し、近年まで友禅染めの技法のなかで重要視されることはありませんでした。

現代では新たに金彩友禅として定着していき、数多くの着物に取り入れられ、京友禅に見られる豪華絢爛で華やかな着物には必ずと言うほど金や銀の箔で装飾された美しい金彩が施されています。

現代の金彩友禅には数々の技法が存在します。

それらは伝統技法の研究、革新的な技法の開発により生み出されたものです。主に以下のようなものがあります。

「押し箔」

加工部分に接着剤を塗り箔や砂子を接着する方法。

箔がシワに成らないよう繊細な作業になります。

「摺箔」

一色ごとに模様が彫り描かれた型紙を板に張った布地の上に置き、型紙の開いた部分に糊を置き、その部分に箔を貼ったり金銀砂子を振り落としていきます。

「砂子技法」

生地に接着剤を塗り、粉状にした金箔を接着する方法。

砂子筒という金網を張った竹筒を使い、金箔を入れ筆で細かくしていきます。

金網の目にも1~250ほどの種類があり、様々な細かさの金箔粉を配することができます。

金彩友禅

「切箔」

鹿皮を張った切箔台に金箔を乗せ、箔を賽の目や短冊状に切ったものを、生地のあらかじめ糊を塗った部分に振り落として独特の模様を作り出します。

「金くくり」

金線描き、筒描きとも呼ばれ、糸目糊を引いた線を溶剤と金属粉を混合した金線でなぞる技法です。

糸目糊を引いた線上に細かく切った箔を貼り付けて金線を表現したものは「糸目箔」と呼ばれます。

「金泥描き」

細かい金属粉を樹脂などでよく溶き、筆で直接生地に模様を描いていきます。

「箔はがし」

友禅模様全体をきつめの色で染めておき、その上に接着剤を塗り押し箔を施します。
乾燥したのち箔を剥がすと、金彩の箔によりきつい色が抑えられた絶妙な美しさを生み出すという方法です。

「盛り上げ」

粘度の高い接着剤などを使い金彩模様を立体的に表現します。

金彩友禅には他にも様々な技法があるようです。

これだけの手間がかかっていると知れば金彩友禅が高価なのも納得です。



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