大島紬
大島紬は結城紬と並んで、あまりに高価な着物であるために、なかなか若い方は着ることができない憧れの着物です。
そんな大切な大島紬を手放す場合は、事前に複数の買取専門業者に、着物の価値を査定してもらうことをおすすめします。
大島紬は、本来、高価なものですから、いったいいくらになるのか、買取の相場価格を知った上で、納得して買取に出しましょう。
大島紬の種類
大島紬の柄
西郷柄(さいごうがら)
相場価格 | 10,000~49,999円、 50,000~99,999円 | |
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希少価値 | ★★★☆☆ | |
素 材 | 絹、 紬 |
西郷柄は大島紬の柄の一つで、格子模様にさらに細かな絣が織り込むという非常に高い技術によって作られた柄で、大島紬男物の最高位との呼び声も高い逸品です。
高額買取が期待できる着物の売却をお考えなら、どの着物にも付いている証紙や証明書はきちんと保管しておきたいところです。
証紙の有無で着物の査定額も大きく変わってきます。
大島紬の産地である奄美大島と関わりの深い西郷隆盛の名を冠したこの柄は渋みと格調高さが感じられます。
秋名バラ(あきなばら)
相場価格 | 1,000~9999円、 10,000~49,999円、 50,000~99,999円 | |
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希少価値 | ★★★☆☆ | |
素 材 |
秋名バラの「秋名」は奄美大島の東シナ海に面した地区。
「バラ」は琉球語でザルを意味します。
伝統工芸品である大島紬の着物は高額買取が期待できます。
買取に出す場合は本場奄美大島の生産であることを示す証紙も忘れずに同梱しましょう。
竹で編んだ「サンバラ」というザルを網目をモチーフにして作られたものが秋名バラの柄です。
落ち着いた格子柄の中に小さく織り込まれた赤や青の十文字が良いアクセントとなっています。
龍郷(たつごう)
相場価格 | 10,000~49,999円、 50,000~99,999円 | |
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希少価値 | ★★★☆☆ | |
素 材 | 絹、 紬 |
龍郷は、秋名バラとともに生産数が減少しているため、希少価値の高いものとなっています。
伝統工芸品のため高額査定が期待できる大島紬、龍郷柄の着物であればさらに期待が高まります。
売却の際は少しでも高く買い取ってもらうためにもシミやヤケ、ほつれなど無いように保管しておきましょう。
龍郷町の名を冠したこの柄は、奄美の地域を象徴するソテツの葉とハブの皮模様を図案化し、独特の華やかさを見せています。
大島紬の人気の作家
長田宮博(ながたみやひろ)
相場価格 | 10,000~49,999円、 50,000~99,999円、 100,000~490,000円 | |
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希少価値 | ★★★☆☆ | |
素 材 | 紬 |
大島紬の本場奄美大島で、染めが難しい黒の地糸染めを数年続けている染め職人です。
長田氏が染める地糸は評判がよく染色の行程にこだわりがあります。
染め上げた糸を綺麗な川の水で洗い、地糸を数回叩き付け付着した細かい泥やごみなどを奇麗にする作業を行っています。
大変な手間をかけることで糸をしなやかに強くより良い物に仕上げています。
着物好きの方が憧れる、現代感覚にマッチ&技術的に難しい華やかな印象の「龍郷柄」や、女性物の最高位と呼ばれる、全体的に落ち着いた雰囲気に十文字が入ったお洒落な「秋名バラ柄」は有名です。
男性物の最高位は西郷隆盛の名を冠し、製作工程で最高の技術が必要とされる「西郷柄」です。
百年以上が経っても色褪せない格調と完成された素晴らしい作品です。
本場大島紬の着物を高く買取ってもらうならば、本場大島紬を認定する印が付いた証紙は無くさず保管しておきたいところです。
金井一人(かないかずひと)
相場価格 | 10,000~49,999円、 50,000~99,999円、 100,000~490,000円 | |
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希少価値 | ★★★☆☆ | |
素 材 | 紬 |
金井一人は大島紬の泥染めを専門に行っています。
泥染めの行程は奄美大島に自生する車輪梅の木を煮だした染め液に何度も浸し、タンニンの酸で赤く染められた物を丸一日乾燥させた後に泥田で洗いながら染めていきます。
この行程を何度かくり返すことによって大島紬の独特の黒に染めあがります。
「品質のよい大島紬を作りたい」という想いで地元で、泥染めの修行を受けた金井一人は、昭和55年に自らの工房を構えました。
染色一筋に打ち込み、昔ながらの「揉み込み染色法」を守り、泥染め大島紬では120回にもなる車輪梅染と4時間以上に及ぶ泥染めを実行し続けています。
堅牢度は島一番と言っても過言ではないでしょう。
泥染大島紬の着物は人気が高く高額買取も期待できます。
古かったり価値の分からないものでも業者で査定してもらうのが良いでしょう。
恵積五郎(めぐみせきごろう)
相場価格 | 50,000~99,999円、 100,000~490,000円 | |
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希少価値 | ★★★☆☆ | |
素 材 | 絹、 紬 |
恵積五郎は、同じく本場大島紬の作家である都喜エ門とともに一斉を風靡しました。
絣の魔術師と呼ばれ、その絣の細かさは高く評価されています。
恵大島は息子の恵美知雄に引き継がれ今まで続き、恵積五郎は大島紬の名門である「恵大島紬織物」の当主です。
恵大島と呼ばれ、他の大島紬とは分けられている「恵積五郎」および「恵大島紬織物」の「大島紬」は、しなやかでありつつお洒落で品の高い作風で人気です。
着物を着る人なら誰でも知るほど大島紬の中でも人気があります。
「白大島」は薩摩焼の土として利用されている泥を使い、独特のしなやかさがあり、シワになりにくいと評判です。