草履
鼻緒と平らな靴底が特徴で、台の高さがあるものほど格調高いと言われています。
台には3つの種類があり、薄い台を複数重ねてあるものを『段重ね』、ウエッジソールのように一つの台で出来ているものを『一枚巻き』、底が台と直につけられているものを『じか付け』と言います。
段重ねは礼装時に着用する最も格式の高いもので、じか付けは普段着に合わせるためのカジュアルなものです。
現代の草履は革やビニール・布などが貼られたものが主流で、高級品の場合は台の間に螺鈿や金彩が入っているものなども。
ただし買取市場の目線で見ると、どんなに凝った草履でも単体の場合の買取価格はあまり期待出来ないことが多いのが残念なところ。
なお着物や帯などとセットで売りに出す場合は高額で買い取ってもらいやすくなるので、草履を売りたい場合は是非セットでの買取を検討してみましょう。
草履の種類
手入れ方法
草履の手入れ方法
相場価格 | 1~999円、 1,000~9999円 | |
---|---|---|
希少価値 | ★☆☆☆☆ | |
素 材 | その他 |
草履を履いて外を歩くと、
・ホコリ
・汗
・皮脂
などの汚れがつきます。
草履の汚れをそのままにすると傷んでしまうので、早めに落としましょう。
可能な限り、帰宅したらすぐにお手入れしましょう。
お手入れは靴用ブラシと乾いた布で行いいます。
まず最初に、草履ついた土汚れ・ホコリを靴用ブラシ(毛が柔らかいもの)ではらい落としましょう。
先にブラシで手入れして、細かい土汚れ・ホコリがイ草や縫い目の隙間に入りにくくなります。
ポイントは、イ草の目に沿ってブラッシングすることです。畳のお手入れ方法と同じです。
目に逆らってブラッシングするとホコリが隙間に入り込みやすいですし、傷みの原因にもなります。
裏面は特に汚れがつきやすいので、しっかり取り除きましょう。
ブラッシングが終わったら、乾いた布で全体を拭きます。
表面のイ草部分は特に、傷まないよう優しくします。
ブラッシングと同様に、イ草の目に沿うように拭きましょう。
選び方
草履の選び方
相場価格 | 1~999円、 1,000~9999円 | |
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希少価値 | ★☆☆☆☆ | |
素 材 | その他 |
草履を選ぶときに、まず気になるのはサイズです。
女性用の草履のMサイズは、22.5センチから24センチとなっています。
草履は足をしっかり入れて履くのではなく、かかとが1センチほどはみ出すように、つっかけるようにして履くのが美しい着こなしとされていますから、普段の靴選びよりも少しだけ小さいサイズを選ぶとよいでしょう。
また、かかとをはみ出して履くのは美しさだけではなく、着物の裾を踏まないためとも言われています。
とくに礼装の場合は、着物の裾を草履を脱いだときに床すれすれまでの長さにします。
そのため着物の裾を草履に巻き込まないようサイズは注意して選びましょう。
かかとの高さは、3センチから6センチの物が一般的ですが、それより薄い物は粋な印象、厚い物はフォーマルな印象を与えます。
鼻緒が当たって足が痛くなるのが不安という方には、足に合わせて鼻緒の調整ができる草履もありますから、購入時に店員さんに確認することをおすすめいたします。
では次はシーンに合った草履をご紹介します。
■礼装用・・・合わせる着物は、黒留袖・色留袖・振袖
ゴールドやシルバーの草履台に、白地に金糸などの華やかなデザインのものを選びます。
鼻緒と草履台は同色で。
■フォーマル用・・・合わせる着物は、訪問着・付下げ
着物や帯の色と同じ色目を選びます。
■カジュアル用・・・合わせる着物は、小紋・紬
特にルールはなく自由に合わせてください。草履台と鼻緒は遊び心のある組み合わせを楽しみましょう。
■喪服用・・・基本的に草履台も鼻緒も黒を選びます。
■雨草履・・・つま先に透明のカバー、ツマ皮のついた草履を履きます。ツマ皮が足袋が濡れるのを防いでくれます。
用途やシーンにあった草履で、着物を粋に着こなしましょう。